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感想 仲田慎吾・ヘルミッペ「 LOCUS ── 位置、点、軌跡 」

仲田慎吾・ヘルミッペ

「LOCUS ── 位置、点、軌跡 」

 

会 期:2021年10月16日(土) - 10月31日(日)

時 間:平日 16時-21時 土日 13時-18時   

    ※10/25〜 平日16時-22時

休 廊:木曜日

場 所:亀戸アートセンター (KAC)

展覧会URL:

https://kac.amebaownd.com/posts/21617387


 

多摩美在籍時より20年来の友人であった仲田慎吾さんとヘルミッペさん。作品制作については互いに何ら干渉せず友人関係を続けてきたものの、ある時ふと「似てるよね?」と気づき、2人展に繋がったそう。

 

亀戸アートセンター1階部分は、同テーマでそれぞれが制作した作品が並んでいました。

 

仲田慎吾「音響」

ヘルミッペ「音響」


左:仲田慎吾「火」 右:ヘルミッペ「火」

左:仲田慎吾「TAMA ART」 右:ヘルミッペ「多摩美」


左:仲田慎吾「鳥王」 右:ヘルミッペ「鳥」

 

左:仲田慎吾「Planet Mountain」

右:ヘルミッペ「山のある風景」


互いに共通する部分があると認識したとのことですが、仲田さんは「水引」というを用いてどこか角ばったピクセル画のようなフォルムを造り出し、かたやヘルミッペさんは「ピクセルというを用いて直線が強調された画面を造り出しています。線から点、点から線、という過程だけをみれば対称的です。

 

左:ヘルミッペ「植物(大)」 右:仲田慎吾「群生」

 

ヘルミッペ「植物(大)」(部分拡大)

 

仲田慎吾「群生」(部分拡大)


 

タイトル「LOCUS」の意味は、場所、位置、軌跡など。

点は点のままではいられず線となり、また線は集合することによって内在している点を強調する。

そんな見方をすれば、物が変化すること、別のものであろうとすること、別の位置へ移動すること、というような、万物のあり方の本質を表しているようにも感じられます。その活動の軌跡を俯瞰してみると像を結んでいる。

留まることはできないし、変わってないように見えても変化している。その軌跡がこんな美しい像を結べたら素敵だと思いました。

 




 

 

展示風景画像:仲田慎吾・ヘルミッペ「LOCUS ── 位置、点、軌跡 」


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