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雑記 2025/11/1 美術検定、試験直前スペシャル!——受かった先に待っているもの

 

このブログで一番アクセスが多いのが、美術検定2級そして1級の一発合格までにやったことを書いた記事である。まぁ受かっちゃったらそこで終わり!的な感覚もなくはないと思うが、それもさみしいことである。美術への関心、そして学びは一生続くはず。せっかくなので、その先の学びってなんだろうということについて書いてみる。

 

また、試験を受ける人にとってもこの記事がモチベーションアップに繋がればうれしい。直前なんて追い込みくらいしかやることがないと思うが、その合間に、合格した後のことを妄想するのも精神状態にとっては良いことなんじゃなかろうか。

 


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美術検定1級合格後にできることその1:アートナビゲーターとして活動する (理想)

 

ご存知の通り、美術検定1級に受かるとアートナビゲーターという肩書きがゲットできる。

 

試験を受ける人の中にはすでに展覧会の解説スタッフとして活動している人もいると思うので、そういう人にとってはアートナビゲーターという肩書きがつくのはかなり良いことだろう。

 

 

 

そして美術検定協会が行なっている [A picture] というイベントに語り手として立候補してみる、というのも有意義な活動だ。

 

 [A picture] とは、美術検定1級合格者が作品1点をとりあげて、解説や鑑賞ワークショップを行うオンラインイベントである。美術検定にアクセスするような層に向けて話者になる、というのは、なかなかチャレンジングなことだし、とてもよい経験になりそうだ。なお、私はビビってしまって未参加である (ダメじゃん) 。

 

 

 

そうなのだ、私自身が✨アートナビゲーター✨として活動しているのか、と言われれば、ぜんぜんしていないのが現状だ❗️ (ひらきなおり)

 

 

実は美術検定運営の方から一度、「1級2級合格者に向けたアートコレクションについてのイベントで登壇しないか?」というお声がけをいただいたのだが、ちょうど乳癌の手術予定前後のお話だったのでお断りしてしまった、、、

いやぁ、こういうのってタイミングが大事ね、、、

 

 

 

ともあれ、そういう明確な活動に結びつかなくても、合格後の楽しみというのはある❗️

 

本記事はそちらをメインに語っていきたい👇👇👇

 

 

 

美術検定 (何級でも) 合格後にできることその2:ずばり❗️読書❗️ (ムスカ的優越)

 

は?読書?

試験を受ける前からやっとるわ💢

 

という声もありそうだがまぁ聞いて欲しい。

 

美術検定何級でも合格までいけた方々!

昨年 (2024年) にポケット版が話題となった以下を開いてみて欲しい。

 


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発売からあっという間に品切れ状態が続いていたが、最近はまた入手しやすくなっている (とはいえ値上がりしているようだが) 。

 

美術検定に向けて勉強してきた人にとっては

欧米の歴史限定でつづられたこのゴンブリッチの『美術の物語』が「読める、読めるぞ」(ムスカ)状態になること、うけあいなのである。

 

 

 

冒頭の先史時代から「ふむふむ、オッケー👍」な感覚、全能感、楽しくない?

 

ルネッサーンス🍷までガンガン読み進められるぞ、とノリノリで突き進んで、ジョットが出てきたあたりで「キターーーーーーーー・:*+.\(( °ω° ))/.:+」である。

そしてルネサンス以降も馴染みのある作家のオンパレードで「おお、おおお、わかる、ようわかる!」みたいな感動。

 

これ、楽しい。わかるって楽しい。

 

 

 

 

 

さらに、読書の楽しみはここで終わりではない。

 

通史をふりかえる楽しさをさらに増幅してくれるのが以下である。

今回はルネサンス編!(別の時代編!もそのうち記事にする予定)

 

まずは漫画👇


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テルマエ・ロマエのヤマザキマリによるルネサンス期の漫画。

 

この本は、漫画と言っても通史が頭に入っていないとややわかりづらい気がしていた。ヤマザキさんの描くキャラクターはリアリティがあるというか完全に記号化されていないところがあるので、若い頃から老けた表現に変わった時に同一人物と理解しにくいところがある。この本で取り上げられているのは、ルネサンス期のさらに限られた期間の話ではあるけれども前知識が頭に入ってないと「ん?」ってなるかもしれない。

 

その点、美術検定に向けての勉強および、ゴンブリッチの『美術の物語』を併読している人にとってはわかりやすさ激増。そして、ひとつの時代が立体的に見えてくること、うけあい。

 

ボッティチェリとかレオナルドとかの超ビッグネームも登場するけど、それよりもルネサンスの通史、マザッチョからティツィアーノあたりまでを併読しながら読むと楽しい。

 

 

 

 

 

お次

 

「イタリア行って実物を観たいなぁ、、、でも休みもとれないし、お金ないし、世界情勢が不安だし、、、」

と言い訳ばかりを並べている私のような人にはこちら👇

 


 

東京学芸大学、フィレンツェ美術学院彫刻科、フィレンツェ大学美術史科を卒業後、フィレンツェ大学日本学科専任講師、金沢大学教授という経歴をもつ研究者、宮下孝晴によるガイドブック的な本。

 

著者がイタリアに在住していたこともあり、ブログ的なエッセイも豊富で、臨場感あふれるものになっている。

 

1巻は「ヴェネツィア・ミラノ編」だが、もちろん他の都市もある!

 

シリーズは以下の通り。

 

①ヴェネツィア・ミラノ編

②フィレンツェ・ピサ編

③シエナ・アッシージ編

④ローマ・ヴァティカン編

⑤ナポリ・ポンペイ編

⑥シチリア編

⑦珠玉の町編・データ編

 



 

通読しなくても、行ってみたい、観てみたいところにフッと飛んで確認するも良し。本てすごい!瞬間移動ができる。

 

もちろん、実物を観に行くにこしたことはないが、それまでのイメトレというか、想像を膨らましておくのもアリではなかろうか。

 

 

 

 

 

以上、美術検定に合格した後もけっこういろんな学びかたがあるようなぁ、と最近つくづく思う。

 

知識として頭にインプットするというよりも、なんかこう「楽しい❗️」という感動があると良いよね。

 

 

 

今回はルネサンスとその周辺の時代だったけど、別の時代編もそのうちUPするぞ。お待ちを。

 

 

 

 

 


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