· 

感想 Vintage Poster Exhibition "A STRANGE MATTER"

 

Vintage Poster Exhibition

"A STRANGE MATTER"

 

会 期:2021年11月17日(水) - 12月26日(日) 

時 間:14時-19時

休 廊:月火(11月23日(祝)は営業)

場 所:VIVA Strange Boutique

展覧会URL:

https://www.instagram.com/p/CWZ9QHmvlcG/?utm_source=ig_web_copy_link

 


 

今回は少々異色な展示のご紹介です。

 

東急の奥沢駅からほど近くにある、アパレルや雑貨、中古レコードなどを扱うショップVIVA Strange Boutiqueさんでは、地下のスペースを利用して不定期で展示が開催されております。今回はその名も「特殊ポスターショップ SOONER OR LATER」さんからの呼びかけでヴィンテージポスター展が開催中です。

 





 

アートと音楽の関係は切っても切れないと、すでに言い尽くされていると思いますが、先日(2021年11月5日)もRadioheadが『Kid A』(2000年)と『Amnesiac』(2001年)を一つの作品『Kid A Mnesia』としまして、そのリリースの際にトム・ヨークが当時のことをrockinonのインタビューに答えており、その中で、『OK Computer』のツアーの後スランプ状態だったトムは、アートワーク担当のスタンリー・ドンウッドと共に、音楽と違う方法でクリエイティブになれる手段として風景を描くことばかりやっていたと答えていました。そのきっかけとなったのが当時パリのポンピドゥー・センターで開催されていたデイヴィッド・ホックニー展を観たことだと言うのだから、正に、です。

 

また、展覧会でアーティストの方にお話を伺う機会があるのですが、音楽を聴きながら制作をしているという方がとても多い。

 

理想的な関係ですね、アートと音楽。

 

会場のVIVA Strange Boutiqueさんは中古レコード店というより、オリジナルのアパレルを取り扱うお店として有名です。バンドの公式サイトやSNSから直接連絡して公認のオフィシャルアパレルを作るという、それ自体がアート作品とも言える素敵な商品をプロデュースされています(また機会あればちゃんとご紹介したいです)。

 

音楽が軸となっているお店ですので、今回のヴィンテージポスター展もちゃんとディグれますよ。


マイク・ケリーやジョン・ケージのポスターもありました。


 

SOONER OR LATER さんはもとはアートポスターに強く、今後もいくつか東京の現代美術館のミュージアムショップでのポスターの取り扱いが決定しているそうです。今回の展示は、8万枚にも及ぶポスターからセレクト。8万って、数字を数えるだけでも気が遠くなりますね。

 

また、グラフィックデザイナーの小熊千佳子さんによるメインヴィジュアルがかっこいい!


アート好きには伝わる、スイスとかドイツなどあの辺りのかっちりとしたデザインのかっこよさ。トートなどのグッズもあります。Helveticaという、世界で最も使用されているフォントだけでこんな新しい魅せ方ができるなんて、デザインの力ですね。

 

 

1階の中古レコードコーナーは、ジャンルではなく、色でレコードが分類されていました。ジャケ買いも堪能できます。私は、60年代フランスで人気を博したバンド・デシネ作家、ギィ・ペラートのジャケに惹かれてレコードを購入しました。楽曲はイギリス人だとか。VIVA Strange Boutiqueのオーナーの山口美波さんがいろいろ教えてくださいます。


 

アート、音楽、アパレルの複合的なカルチャーを満喫しに、ぜひ足を運んでみてください。


関連記事