㊗️美術検定1級 合格
とったどー。
2022年に美術検定の2級に合格して「雑記 2023/01/24 「美術検定2級」一発合格までにやったこと」なんて記事をUPしていたが、宣言通り、2023年に「美術検定1級」に挑戦し合格することが出来た⭕️
美術検定について、軽くおさらいすると、
・一般社団法人美術検定協会が実施している試験
・2003年〜2006年までは「アートナビゲーター検定試験」という名称で実施されていた。美術検定1級合格者は「アートナビゲーター」として認定。
・「描く・作る」ほうではなく、「みる・感じる・伝える」能力を問われる。
というもの。
「美術検定は、あなたの「みる力」のステップアップを応援します。」
とあり、鑑賞する側に特化した検定だと分かる。
展覧会の感想ブロガーとしては、客観的な物差しとして「美術検定1級」は絶対Get しておきたかったので、本当に合格出来てうれしい⭐️
美術検定1級の難易度
上に挙げた過去の記事「雑記 2023/01/24 「美術検定2級」一発合格までにやったこと」にも書いたが、美術検定の1級だけは他の級と違って受験するのに条件がある。美術検定2級取得者のみが1級を受験出来る。
他の級と1級の合格率の比較は以下 (2023年度)
3級 83.5%
2級 58.5%
1級 27.9%
合格率を見るだけでも1級の難易度は他の級より高いのが分かるが、2級に受かった人の中でさらに30%を切る合格率なので、単純に数字だけを比べて難易度は測れない気もする。
そして、1級には明確な「参考書」がないので、勉強法や対策に不安を感じる人もいるっぽい。
参考書がない1級の勉強・対策方法
、、、ということで、1級合格のために何をしたか、をご参考までに書きたいと思う。
美術検定の公式サイトでは、1級過去問が公開されている。
4年分の過去問と解答が公開されているので、まずこれを解いた。1級は「選択問題」と「記述問題」に分かれているのだが、「記述問題」も自分なりの解答を考えてから解答例を確認した。
それをやって見えて来たこととして、「選択問題」の対策は公式テキストとして挙げられている「新・アートの裏側を知るキーワード」をしっかり読み込み理解することが有効らしい、ということだった。
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このテキストは2級の実践問題の対策にも有効なので、2級受験の時点でチェック済みの方も多いかもしれない。
過去問を解いた感想として、1級の選択問題は美術史の問題というよりは実践問題が多く出題されている印象を持ったので、こちらを重点的に読み込んでおいた。
、、、だが、広く「今、開催されている展覧会」に足を運ぶこと、に勝る対策はなかったように思う。これは記述問題の対策にも言えることだが。
色々鑑賞して、自分なりの課題とか問題意識とか持っておくと良いのかもしれない。
それを踏まえた上で「記述問題」の対策としては、過去問の解答例とその「採点のポイント」を意識しておこうと思った。
「記述」のような、一見、優劣がつけづらい解答で、それでも合否を決めないとならない、となると、明確な採点基準を設けているハズなのだ。そのヒントが過去問の解答例とその「採点のポイント」には詰まっている、と考えた。
過去の解答例を、段落ごとに要約してみる、構成を分析する、など出来ることは意外にある。
、、、具体的な対策はこのくらいかも。
最後には愛💖
以上が、美術検定1級合格までにやったこと、だ。
やっぱり、常に美術館やギャラリーに足を運んでいると色んなことが見えてくる。個人が机上で「こうだったらいいのに」と考えつくことは、ちゃんと現地に行ったり調べたりしてみると、案外、美術館側や体制側も対策を講じていたりする。
最後にものを言うのは、日本という国で「美術やアートを愛する人がもっと増えてほしい」という気持ちなのかもしれないな。
もしも、美術やアートに愛はなく、ただの「検定マニア」な人が受験したとして、簡単に受かるものであってはほしくない気持ちもある。最後には「美術愛💖」がものを言う、そんな難易度の検定であってほしい。
美術検定1級ホルダーとして、これからやっていきたいこと
ということで、晴れて「美術検定1級ホルダー」すなわち「アートナビゲーター」となったので、今後やっていきたいことを宣言しておきたいと思う。
本感想サイトはもちろん今まで通り続けていく。
加えて、「自由に鑑賞」したいけどなかなか「自由に」は出来ないと思っている人には基本となる「美術史の知識」が有効な場合もあるんじゃないか、と考えているので、「美術検定3級」範囲の知識を広めていきたい。可能なら受験を勧めたい (明確な目標があったほうがいいと思うので)。3級を勧めるにも、自分が1級に受かってなかったらなかなか勧めづらいと思っていたので、これで晴れて大っぴらに勧められるぞ笑。
具体的に何をやるかはぜーんぜん決めていないが、3級受験に有効な書籍のおすすめ記事とか? いつもの展覧会感想記事に何か美術史的な知識を絡めるとか、、、? (今までの記事とあまり変わらなそうだが?)
美術史を大学で履修した者として一言加えておくと、「既存の美術史」は絶対ではない。絶対ではないが、新しい発見や説、捉え方が出て来たとしても「もともと」を知らないと、何も分からないとなってしまうと思う。
そんな「もととなるもの」として「鑑賞に必要な知識」を扱っていけたらな、と思う。
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