· 

ことのしだい

ことのしだい

 

サイトを作る予定はなく。

 

ただ、以前よりアートライティングを学びたい、と思っていました。関連本を漁っていたら『コンテンポラリーアートライティングの技術』(ギルダ・ウイリアムズ著 光村推古書院 2020年という本に素敵なことばがありました。

 

「オンラインアートジャーナル」

 

ただの一般名詞なのですが、私はすごくワクワクしてしまって、サーバーもレンタルしていないうちからドメインだけ取った次第です。

 

思えば大学時代からずっと「アートを、ファッションや音楽みたいに楽しめるものにしたい」という野望がありました。他人様の感じ方にアレコレいうなんて大変おこがましいことですが、だからこそ仕掛けや、環境や、カルチャーが必要なのかも、と感じています。

 


アート作品を買うことはとても個人的なこと

 

私は最近(2021年)、ふらりと寄った展示からインスタグラムのDMを介して作品を購入することができました。

アートを買うことは服を買うことと同じようにとても個人的なことでした。自分が尺度です。

 

アートを買って自宅に飾ること、を考えたらまた違った楽しみ方ができるかもしれません。

 

昨今、大小さまざまな規模のギャラリーが出来ていて、自由なキュレーションによるグループ展の開催や、SNSでの作品の売買等が可能となり、アートマーケットは確実に変化しつつあります。

 

とはいえ、初めて作品を購入する際はわからないことや戸惑いを感じることもあると思います。このサイトではSTUDYページでギャラリーでの買い方、購入後のこと、参考書籍なども紹介していきたいと思っています。

 

実はアート作品が欲しい人は多い

 

アートに関わる仕事に就いていたのですが、「作品は何を買ったらいいかわからない」「部屋に何か飾りたいけれど予算にあう作品の見つけ方がわからない」等と相談される機会があり、作品を欲しい方は潜在しているけれど、まだまだ情報のインフラが整っていないんだなという感覚がありました。

 

欲しい作品の見つけ方について、より身近なファッションを例に考えてみました。

私の場合は、お気に入りのファッションブランドや参考にする雑誌の系統はある程度決まっていて、自分の好みの方向性が認識しやすい。

 

まずは自分の好みを把握するところからはじめると良いのではないかしら。でも自分の好みって?

 

 

 

好みのアート作品を見つけるために

①アートの好みを完全に「見た目」から探るのはどうだろう

 

自分の好みのアート、といわれて何を思い浮かべるでしょうか?

作家でしょうか?美術史でいうところの〇〇派?〇〇イズムでしょうか?

 

作品を部屋に飾ることを考えたとき、私個人としては「見た目」の優先順位がかなりあがります。というか、「見た目」しか考えていなかったかも知れません。

 

このサイトではアートの好みを探るために、視覚イメージに振り切った分類に挑戦しています。

具体的には、音楽ジャンルに当てはめて分類してみる、ということをやっています。やってみると非常に難しく、アートには「ポップアート」というジャンルがすでにあるので、音楽ジャンルで一番に思いついた「POP」を項目から除外しました。

 

個人的に惹かれる作品は、何か引っかかる部分があるもので、その引っかかる部分をバイブスというならば、バイブス部分が「ROCK」なのか「TECHNO」なのか「JAZZ」なのかというところです。

同作家でも作品によってジャンルが変わりますし、この3つに決めたのも感覚なので、収まりきらない作品も多分に出てくると思います。ひとまず面白がっていただければ幸いです。

②アートのお値段 ― 価格帯

 

引っ越しをしたのだけれど、壁に何か飾りたい。美術館に飾っているような高額なものは買えないけど、全くタダのものを飾りたいわけじゃない。

 

友人からアートを買うことに関して相談されたときの言葉です。

 

 

アートの展覧会情報は数あれど、現在、価格帯による情報の分類は不十分と感じます。

 

ファッション雑誌の例でいうと海外ハイブランド系、オフィスワーカー向け、ストリート系、アウトドア派、学生向け、等おおよその価格帯での分類があった上でジャンルという切り口による棲み分けという仕組みになっています。自分が買えない価格帯の雑誌も読んでいてワクワクしますが、ハイブランド系を読んでいるんだと意識できますし、たとえ一緒くたにされたとしてもファッションではブランド名でおおよその価格が予測できるような教育がすでに完成しています。普段扱わない価格帯のブランドを紹介する時は特集記事になっていることも多く、明確な分類が需要と供給のミスマッチを防ぎます。「アートは高すぎる!」という事態は、情報提供側の価格帯による分類ができていないことも理由の一つと考えています。求めている人の希望がBEAMSやUNITED ARROWSなどのセレクトショップの価格帯なのにLVMHグループ系のお店に連れて行ったらそりゃ成立しないし、ファッション嫌いになっちゃうかも。

 

このサイトで紹介する展示やギャラリーは 1万円〜50万円の価格帯を目安にしています。あくまでも目安で、中には100万円以上の価格がメインの展覧会、非売作品のみの展覧会、人気のため早々に SOLD OUT し手に入らない作品ばかりの展覧会のレビューもあります。ファッションとは違い価格レンジが広めなのは、部屋に飾るアート作品には家具の要素もあると考え、気に入った家具なら購入に至るであろう金額を想定しています。2021年10月にツイッターで実施したアンケート結果を参考にしました。

 

回答数76。

上位2つの回答を合わせて86%の人の予算として設定。


③アートのお値段 ― 目利きの力を借りる

 

アート作品には資産運用的な側面もあります。人気作家の場合、作品でなくとも画集でさえ10年ほどで2〜3倍になったり。

 

ただし、これはあくまで自分の好きな作品や作家がビッグになった結果、付いてくるものです。投機目的で売り買いしようとすると多額の準備金、人気作家の入手ルート、等、アートを買って楽しむとは別の世界の話になります。短期で手放し利確するなどはフリッピングと呼ばれ、長い年月を経ればさらにすばらしい作家になる可能性を、助長して再起不能にするという、作家やアート全体にとっても喜ばしくない行為ですので、当サイトでは全く推奨しません。

 

ただ、好きなアート作品を買う楽しみとして、価値が上がっていくという側面を全く無視することもできません。自分が良いと思った、その感覚が将来的には良い結果に繋がることが多いのですが、判断補助の一つとして、当サイトでは主に企画ギャラリーを通した作品をご紹介しています (企画展ではないレビューもあります)。目利きのギャラリーオーナーさんたちのお眼鏡に叶った作品ということです。ひょっとしたら将来、高値がつくものも出てくるかも知れません。

※売約済みの作品は買えません、諦めましょう。。。

 

 

このサイトはひとつのツールです

 

長々と語りましたが、

アートをもっと個人的に楽しむための、ひとつのツールにしていただければ幸いです。

 

アート情報は世にたくさんあると思いますが、「赤文字系」「青文字系」といわれるほど棲み分けがある段階ではないと思っています。傾向が色濃く出るようなサイトにしていきたいです。

 

 


乱文ご容赦のほど。

 

 

onlineartjournal.com

 


関連記事